僕の耳は10年代前半のDeep House全盛期から前に進めていない
アンダーグラウンドダンスミュージックにおいて、2012, 13年ごろのDeep House, Tech Houseの盛り上がりを超えるムーブメントは2020年現在少なくとも起こっていないし、もしかしたら今後あの頃以上にHouse Musicが革命を起こす日は来ないかもしれない
Richie HawtinがIbizaのSpaceでENTERを主催していた日々、MixmagでSkreamがAcid, Disco, Houseを昇華させた芸術とも言えるミックスを回していた頃に自分の耳は置き去りだ
Duskyの全盛期が重なったのもシーンをあれほどに盛り上げた要因といえる(このセットが好きすぎて大学の合格発表当日にこれを聴きながら家の周りを散歩したのを覚えている)
デビューアルバムComfortを発表してMaya Jane Colesが勢いづいていたことも忘れてはいけない。かれこれ10年ほど彼女を追ってきたが、個人的には当時BBC Radio 1で披露したこのアルバムを軸としたEssential Mixが一番好きだ
Daniel AveryのNaive ResponseやNeed Electricはこの期間を代表するミックスの中で最も頻繁に登場したトラックといっても過言ではない。2000年以降で、ベストアルバムを決めるとしたら、これらの曲が収録されたDaniel AveryのDrone Logicを挙げる